【自分の感情を受け入れる】アクセプタンスを正しく知って、ありのままを受け入れる。

マインドフルネス

こんにちは。ノビーのセノビブログです。
今日も両手を上にあげて、うーんと背伸びしていきましょう!

この記事では、「マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著」を参考に書いています。
著者の二人は、不安・感情・心理療法・マインドフルネス・価値に沿った行動をテーマに多くの文献を執筆し、不安障害の研究と治療に25年以上にわたって取り組んできた方です。
アメリカ国立衛生研究所から資金を得てこの15年に開発し、改善につとめてきた治療アプローチが、ご紹介した本「マインドフルネスであなたらしく」の基盤となっています。

前回の記事で、不安や恐怖のメカニズムと克服する方法をご紹介しています。
https://senoby-noby.com/anxiety_fear/
https://senoby-noby.com/anxiety_fight/
https://senoby-noby.com/anxiety_curiosity/

この記事では、
・アクセプタンス(受け入れること)の意味
・気づきを得てから、どのように感情を受け入れるか
などをご紹介します。

この記事を読むことは、自分の感情をあるがままに受け入れるための手助けになります。

1.「アクセプタンス」という言葉の意味。

まず、ある詩をご紹介します。

ゲストハウス
人間として生きるのは、ゲストハウスになったようなものだ。
毎朝新しい何かがやってくる。
喜び、抑うつ、意地悪さ、
ふとした一瞬の気づきが思いがけない客人としてやってくるときもある。
ようこそといって、全員をもてなそう!
悲しみの群衆が押し寄せてきて、乱暴に家具を全部持ち去っても、
それでも1人ひとりを大切な客として尊重しよう。
新しい喜びを迎え入れる用意として
空っぽにしてくれているかもしれないのだから。
よこしまな考え、恥辱、悪意。
笑いながら玄関で出迎えて、
招き入れよう。

詩人ルーミー(Barks & Moyne 1995より)

これは、アクセプタンスを端的にあらわしている詩です。
時に訪れる悲しみの群衆は、自分の感情です。
乱暴でも、大切な客人として尊重することがアクセプタンスなのです。

この例えからわかるようにアクセプタンスとは、
・拒否することでもなく、
・コントロールしようとすることでもなく、
・あきらめることでもありません。

現実に、自分の家の家具を持ち出そうとする客人がいたら警察を呼びますが笑、そうしないのは客人が自分の感情・思考や気持ちだからです。

どういうことか、説明します。

2.感情・思考や気持ちと、自分自身の関係とは。

冒頭の詩に出てくる客人は、自分の感情や思考、気持ちです。
アクセプタンスの考え方では、どんな客人でももてなします。

それは、自分の感情や思考は、
・自分自身とは少し違うけれども、
・自分自身でもある
からなのです。

客人を選り好みして、気に入らなければ拒否してしまうことは簡単にできます。
しかしそれは、自分自身を拒否してしまうことにもつながります。

なので、乱暴な客人だったとしても精一杯もてなしましょう。
客人は、他でもない自分自身でもあるのです。

また、アクセプタンスを表すたとえ話として、以下のようなものがあります。

穴を挟んでモンスターと綱引きをしています。
モンスターは、あなたの感情です。

なぜだかわかりませんが、強く引っ張って自分を穴に落とそうとします。
あなたは穴に落とされまいと必死にロープを握り、ふんばって耐えます。
しかしモンスターはこちらが引っ張り返した分、さらに強く引っ張ります。

どうすればいいでしょうか。

そうです、ロープを手から離してしまえばいいんです。
そうすれば自分もモンスターも穴に落ちることはありません。
ほっとすると、今まで必死でよく見えていなかったモンスターの姿や、まわりを落ち着いて観察することができるようになっていると思います。

この状態がアクセプタンスです。

気づきのエクササイズを実践すると気持ちがリラックスするのは、恐怖や悲しさを静けさや幸せと置き換えるからではなく、綱から手を離せるようになるためです。

マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著

「去らせる」よりも「あるがままにする」のほうが本物のアクセプタンスをよく表現しています。

マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著

3.自分にも優しくしましょう。

ここまで読んでいただければ、自分の感情を客人としてもてなすことの意味が理解できるかと思います。
もてなしている状態が、アクセプタンスです。

「もてなしている」という言葉が的を射ていて、それはコントロールしようとしているわけではなく、客人に敬意をはらい、気持ちをくみとって想像することです。

それは自分を大切にすることにつながります。
例えば「怠惰」にしても、それをコントロールするのではなく、存在に気づいておもてなしします。

それは、甘やかすということではありません。
しっかり観察して、受け入れます。
自分の感情ではありますが、自分自身の気持ちとは少し距離をおいて、自分は何をしたいかを冷静に考えます。

そして、「怠惰」の存在も認めつつ、自分の気持ちにしたがって行動を起こします。

「怠惰」が客人として来たことで、自分を責めてしまうと悪循環に引き込まれます。
穴を挟んで、モンスターと綱引きをしている状態になってしまいます。

4.マインドフルネス瞑想で気づきの筋トレをしましょう。

自分の感情をもてなすために、まずは感情が客人として来ていることに気づく必要があります。
気づきやすくなるために、気づきの筋トレであるマインドフルネス瞑想を行いましょう。

このブログでいくつかマインドフルネス瞑想の始め方をご紹介していますので、そちらを参考にしてみてください。

5.まとめ

アクセプタンスについての記事でした。

たとえ話が多くて、わかりにくかったかもしれません汗。
ですが、このアクセプタンスという考え方はマインドフルネスにおいてとても重要です。

マインドフルネス瞑想を行ったことで、逆に不安感が増してしまう方はアクセプタンスができていない場合が多いのではないかと思います。

アクセプタンスを理解したうえでマインドフルネス瞑想に取り組むと、効果がさらに上がります。
一緒に毎日の継続をがんばっていきましょう!

ここまで読んでいただいてありがとうごさいました!

それではー。。

コメント

タイトルとURLをコピーしました