【選べないときは】自分の価値観を損なわずに行動を選択するには。迷ってばかりで身動きがとれない人は必見です。

マインドフルネス

こんにちは。ノビーのセノビブログです。
今日も両手を上にあげて、うーんと背伸びしていきましょう!

この記事では、「マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著」を参考に書いています。
著者の二人は、不安・感情・心理療法・マインドフルネス・価値に沿った行動をテーマに多くの文献を執筆し、不安障害の研究と治療に25年以上にわたって取り組んできた方です。
アメリカ国立衛生研究所から資金を得てからの15年で開発し、改善につとめてきた治療アプローチが、ご紹介した本「マインドフルネスであなたらしく」の基盤となっています。

今までの記事で、上記書籍に関する内容を書いていますので、そちらもご覧いただけると内容の理解が進みます。
リンクは記事の一番下にまとめていますのでぜひご覧ください。

今回の記事では、自分が大事だと思っている事柄がいくつかあり、どれか一つを選択しなければならないときにどうすればいいかを書いていきます。

「価値観」を大事にしていて生活していても、時間は有限です。
価値観という抽象的な基準で物事を見たとき、あれもこれも大事で身動きがとれなくなる時があると思います。

そんなときにこの記事を読んでいただければ、価値観を損なわずに行動が起こせるようになります。

それではどうぞ。

1.価値観と目標の違い(おさらい)

過去の記事で、「価値観」と「夢や目標」の違いについて書きました。
もしまだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、読んでいただけると本記事の内容が理解しやすくなります。

上記過去記事を要約すると、

夢や目標:未来のこと。終わりがある。自分ではコントロールできないこともある。
例として、
・お金持ちになる
・海外旅行に行く
・資格をとる

価値観:現在のこと。終わりがない。自分でコントロール可能。
例として、
・お金持ちになるために勉強する
・毎年海外旅行に行けるように節約する
・資格をとるために無駄な時間をなくす

概して、夢や目標は自分に負担をかけ続けることが多い。
価値観は、今現在のことなので自分でコントロールできる。今すぐにでもその価値観に沿った生き方ができる。なので、価値観にフォーカスした生活をするほうがベター。

こんな感じの内容を書きました。

2.価値観を大事にしたいけど、どちらを選んだらいいのか分からない。

自分が大事にしたい価値観を設定したけれども、現実に当てはめてみるとどうすればよいのか分からなくなることが多々あると思います。

例えば、下のような時です。

A.仕事と過程の両立
仕事を頑張って、家族が経済的に豊かになるようにしたいという価値観を持っている。
だがパートナーは夜や週末は2人で過ごす時間や子供の世話、家事を手伝うための時間にしてほしいという。
もちろん家族は大事だが、仕事とどうバランスをとればよいのか分からない。

B.パートナーと実家との関係
家族を大切にするという価値観を持っている。だが週末はいつも悩ましい。
パートナーは子供と家族水入らずで過ごす時間が欲しいというが、実家の両親も週に1回は孫と会いたい、食事がしたいという。
パートナーは、実家とはあまり上手くいっていない。
どちらも大切にしなければならないが、どうしたらよいか分からない。

C.自分の仕事と部下のマネジメント
仕事が好きで、成果を出し続けることに価値を感じている。
最近昇進して部下を持つようになった。
彼らに仕事のことでアドバイスをしたり、指導することにも価値を感じるようになった。
しかしマネジメントに時間がとられるため、自分の仕事が以前ほど思うように進まない。
自分の仕事、部下のマネジメント。
どちらにも価値を感じているため、どうすればよいのか悩んでいる。

3つとも現実にありえるような話だと思います。
こういった場合どのように考えればよいのか、ご説明します。

3.価値観を大事にしつつ、行動を選択するには。

上記の3つのパターンは、選択肢のうちどれか一つを選ぶと価値観に沿った行動で無くなると感じてしまうのが悩みどころです。
どちらも正解なのだが、2つとも選ぶことは時間的にできない。
でもどちらかを選んでしまうと片方を放棄することになり、結果的に価値観に沿った行動にならない。

こういったときの対処法のポイントを、冒頭でご紹介した書籍から引用します。

価値に沿った行動のバランスをとる
・コントロールできることの限界を認めましょう。
・時間が限られている事実をアクセプトする
・時間の足りなさについて、問題解決で解消できる部分は解消する。
・「しなければならない」ことと価値を感じるからすることを区別する。
・バランスを考えるときは、一つの瞬間ではなく時間の流れの中で感覚をつかんで、ある瞬間にどれかの価値を優先して選ぶにしても、全体としてはいくつもある価値のそれぞれにどのように沿って行動しているかを眺めましょう。
・ある行動ができなくても(または行動を選ばなくても)根底の価値を手放したわけではないことを認識しましょう。

マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著

上記のポイントを、ご紹介した事例A~Cに当てはめてみましょう。

4.具体例をご紹介します。

3.でご紹介したA~Cの事例です。

A.仕事と過程の両立

まず、コントロールできることには限りがあると認めます。
仕事と家庭を完璧に両立することはできません。時間も足りません。
それでもできることを考えます。

まずはパートナーと話し合って現状を伝えます。
そして1ヶ月のうち半分の2週間分の週末は完全に家族のための時間にする努力をすると伝えます。
その代わりに仕事を持ち帰って平日の夜は仕事をする場合もあるかもしれないがどうかとパートナーと話し合います。

また職場でも上司にかけあい、自分のタスクを整理します。
残業や休日出勤をしなくてもよいように仕事の進め方などを相談します。

このようにして周りの人間とコミュニケーションをとりつつ、自分の価値観に合った行動を選択します。
ポイントは、完全に切り分けずにバランスをとることです。
例えば上記のように時間を長くとらえて、1ヶ月のうち半分はこちらに時間を割き、半分は違うところに時間を割くといったかたちでバランスをとります。

B.パートナーと実家との関係

こちらでもまずはコントロールできることは限りがあることと、時間は有限であることを認めます。
そしてそのことを双方(この場合はパートナーと実家の両親)に相談します。

例えば毎週末ではなく、月に一回は実家に行き孫とご飯を食べられるように努力することを伝えます。
月に一回は少なすぎると言われるかもしれません。ここで価値観を思い出します。

大切にしているのは「家族を大切にする」という価値観です。
仕事もあるなかで全ての週末の時間を両親に割いていることは時間的にも大変なことを伝えたり、直接合えない週末にはテレビ電話をすることを提案したり、子供の写真をスマホで送ることを約束したりなどを提案することは出来ます。

パートナーとも話し合い、週末の家族の時間をよりいっそう大切にしようと提案することもできます。

こういった提案や相談が「家族を大切にする」という価値観にそったものとなります。

C.自分の仕事と部下のマネジメント

こちらもまずはコントロールできることは限りがあることと、時間は有限であることを認めます。

この場合は上司に相談して時間が圧倒的に足りていないことを伝えます。
また「しなければならない」ことと価値を感じるからすることを区別してみます。

自分の価値観としてはプレイヤーとしての仕事が好きで、その仕事で成果を出すことに価値を感じていることも話します。
さらに、部下の指導はどちらかというと「しなければならない」仕事になっていることも。
そのうえで部下への指導がどれほど必要なことなのかを上司と話し合います。
自分の価値観と上司の思いをすり合わせます。
場合によっては、部下を独立して働かせるよりも自分の仕事を手伝うために働かせるように言われるかもしれません。
そうであればあなたは自分の仕事の成果に集中することができるようになります。

そうでなくても上司は部下の指導が大切な仕事なのだと言うかもしれません。
もしそうであれば、部下の指導を新たな自分の仕事として価値を感じるように集中してがんばってみてはいかがでしょうか。
その際はもちろん上司に自分の仕事量についての相談もします。

こうしてまわりの人とコミュニケーションをとりつつ、自分の価値観に沿った行動を選択するようにします。

5.まとめ

価値観に沿った行動を選択するときのポイントを例と共にご紹介しました。
最後にもう一度ポイントをおさらいします。

価値に沿った行動のバランスをとる
・コントロールできることの限界を認めましょう。
・時間が限られている事実をアクセプトする
・時間の足りなさについて、問題解決で解消できる部分は解消する。
・「しなければならない」ことと価値を感じるからすることを区別する。
・バランスを考えるときは、一つの瞬間ではなく時間の流れの中で感覚をつかんで、ある瞬間にどれかの価値を優先して選ぶにしても、全体としてはいくつもある価値のそれぞれにどのように沿って行動しているかを眺めましょう。
・ある行動ができなくても(または行動を選ばなくても)根底の価値を手放したわけではないことを認識しましょう。

マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著

このポイントを元に行動を選択できれば、ストレス軽減に役立つと思います。

ここまで読んでいただいてありがとうごさいました!

それではー。。

PS.下記に参考にした書籍と過去記事のリンクを貼っておきます。
よろしければごらんください!

【不安や恐怖をなくす】不安・恐怖が起こるメカニズムを知ろう。克服方法も。
こんにちは。ノビーのセノビブログです。今日も両手を上にあげて、うーんと背伸びしていきましょう!この記事では、「マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著」を参考に書いています。著者の二人は、不安・...
【恐怖や不安と闘ってはだめ】恐怖や不安とムリヤリ闘ってしまうとどうなるかと、その対処法をご紹介します。
こんにちは。ノビーのセノビブログです。今日も両手を上にあげて、うーんと背伸びしていきましょう!この記事では、「マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著」を参考に書いています。著者の二人は、不安・...
【恐怖や不安に好奇心をもつ!?】興味や好奇心の対象とすることで、恐怖や不安を取り除くことができます。
こんにちは。ノビーのセノビブログです。今日も両手を上にあげて、うーんと背伸びしていきましょう!この記事では、「マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著」を参考に書いています。著者の二人は、不安・...
【自分の感情を受け入れる】アクセプタンスを正しく知って、ありのままを受け入れる。
こんにちは。ノビーのセノビブログです。今日も両手を上にあげて、うーんと背伸びしていきましょう!この記事では、「マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著」を参考に書いています。著者の二人は、不安・...
【マインドフルネス実践】マインドフルネスとマインドレスネスの違い。瞑想の効果をアップさせる質問。
こんにちは。ノビーのセノビブログです。今日も両手を上にあげて、うーんと背伸びしていきましょう!この記事では、「マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著」を参考に書いています。著者の二人は、不安・...
【マインドフルに目標達成するには】目標ではなく、価値観に注意を向ける。
こんにちは。ノビーのセノビブログです。今日も両手を上にあげて、うーんと背伸びしていきましょう!この記事では、「マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著」を参考に書いています。著者の二人は、不安・...
【価値観の明確化】目標を達成するよりも、マインドフルネスな価値観をブラッシュアップ(明確化)しましょう。
こんにちは。ノビーのセノビブログです。今日も両手を上にあげて、うーんと背伸びしていきましょう!この記事では、「マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著」を参考に書いています。著者の二人は、不安・...
【楽に生きる】マインドフルネスな価値観を持ち、それを実践すると人生が楽になる。
こんにちは。ノビーのセノビブログです。今日も両手を上にあげて、うーんと背伸びしていきましょう!この記事では、「マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著」を参考に書いています。著者の二人は、不安・...

コメント

タイトルとURLをコピーしました