こんにちは。ノビーのセノビブログです。
今日も両手を上にあげて、うーんと背伸びしていきましょう!
この記事では、「マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著」を参考に書いています。
著者の二人は、不安・感情・心理療法・マインドフルネス・価値に沿った行動をテーマに多くの文献を執筆し、不安障害の研究と治療に25年以上にわたって取り組んできた方です。
アメリカ国立衛生研究所から資金を得てからの15年で開発し、改善につとめてきた治療アプローチが、ご紹介した本「マインドフルネスであなたらしく」の基盤となっています。
今までの記事で、上記書籍に関する内容を書いていますので、そちらもご覧いただけると内容の理解が進みます。
リンクは記事の一番下にまとめていますのでぜひご覧ください。
今回の記事では、人間関係の悩みを解決する方法をご紹介します。
全ての人間関係の悩みを解決するわけではないのですが、
・思ったことを伝えるべきか、黙っておくか
・伝えるのであればどのような方法がいいのか
上記のテーマで書いていきます。
それではどうぞ。
1.人間関係の中での自分はどうありたいか。
人間関係は難しいですよね。
自分でコントロールできないものの典型例だと思います。
自分自身の感情もコントロール出来ない時があるのに、他人の感情をコントロールすることはとても難しいです。
まずそのことは肝に命じておいたほうがいいでしょう。
人間関係の悩みをなくすために大事なこととして、冒頭でご紹介した本の中で下記のことが書かれています。
大切なのは、どんな人間関係の中でも、私たちが少なからず他の人の視点や行動を変えたいと願いながら行動していると認める点です。そのうえで、人間関係の中でも最もコントロールできるのは他の人ではなく、他の人との関係の中で自分がどんな人間でありたいと選ぶかという点だと認識し続けられると役立つでしょう。
マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著
平たく言うと、「人とコミュニケーションとるときはマウントとりがちだけど、それはやめましょう。その人とコミュニケーションをとるときに自分はどんなキャラでいたいかを考えて行動しましょう」という意味です。
また、人間関係を難しくさせがちな考え方として下記二点がありますのでそれらもご紹介します。
・他の人と交流することで深いところで気持ちが満たされている場合がある
マインドフルネスであなたらしく スーザン・M・オルシロ、リザベス・ローマー著
中略
・どんな人を尊敬してどんな人間関係にしたいかについてはっきりとした好みがあるため
前者は「コミュニティに属していること」自体に強く価値を感じている場合に起こりやすいです。
とにかくコミュニティ内にいればいい、という考え方なので、ひどい扱いを受けても自分を納得させます。
そのうち嫌な気持ちが積み重なってトラブルになってしまいます。
後者は、自分の好みに振り回されてしまう場合です。
自分が好きなことがハッキリしており、それは良いことなのですが、それがバイアスとなってしまいます。
「好きなこと」にとらわれすぎて、嫌なことでも無理矢理自分を納得させてしまいます。
2.思ったことは伝えたほうが良い。
少し極端ですが、伝えるか伝えないかで言えば、思ったことは伝えたほうが良いです。
繰り返しになりますが、人間関係の問題で大事なのは
「その人との関係の中で自分がどうありたいか」です。
上司と部下の関係であったとしても、思ったことを伝えること自体は何の問題もありません。
上司の指示には従う必要がありますが、それに対して思ったことを伝えるのは自由です。
おそらく多くの人は、人間関係の中での自分のあり方として「自分らしくありたい」というようなことを思うのではないかと思います。
そうであれば、思ったことを伝えることは必要です。
自分を奴隷のような存在であると思うのであれば話は別ですが、自分の尊厳のことを考えればそうはならないはずです。
あとは、どう伝えるかです。
3.まずは思ったことを整理する。
ご存知の通り、思ったことを感情に任せて伝えているだけでは人間関係を壊します。
ポイントは、何度かお伝えした「その人との関係の中で自分がどうありたいか」という点です。
多くの人は自分のあるべき姿を「思ったことを何も考えずにそのまま伝える人」とはしないでしょう。
考えるべきは、思考や感情を整理することです。
喜怒哀楽や恐怖・不安・心配に分類できると、自分を客観的に見ることができます。
例えば不安や恐怖について。
(過去の記事でご紹介していますので、よろしければごらんください!)
不安や恐怖は、狩猟時代に人間が身につけた、身を守るための機能です。
現在は命が危険にさらされることが少なくなったのであまり役に立ちませんが、わたしたちはこの感情に少なからず振り回されています。
不安や恐怖を感じるときは、まずその対象が何かを考えましょう。
例えば、何に対して恐怖を感じているのか、など。
また、その不安が的中した場合に何が起きるかを考えましょう。
そうすると、感じているほど結果が悪いものにならないことが分かります。
また、怒りについては、自分の存在や尊厳が脅かされている時に起きやすい感情です。
ここでも怒りの対象を考え、それが起こった時に自分がどうなるかを想像することをおすすめします。
4.整理した思考や感情を相手に伝える。
自分の思考や感情を整理できればあとは簡単です。
さらっと相手に伝えてみましょう。
例えば自分の感情が「不安」であると考えれば、
「不安を感じました」と相手に伝えれば良いです。
その際、理由と改善策までを言えれば完璧です。
例えば「あなたが言った言葉を聞いて、強い不安を感じました。できれば感情を乗せずに話してくれればこちらも落ち着いて聞けるので対策案を考えやすくなります」などと話せば良いかと思います。
ポイントとしては、思考や感情を言葉にすることです。
紙に書きだすのがお勧めです。客観性が大幅アップします。
5.伝えなかった時のデメリット。
とは言っても伝えるときには勇気が必要です。
ほとんどの方はそれが出せずに躊躇して、自分の思考や感情を伝えることが難しいと思います。
勇気を出すための考え方として、自分の思考や感情を伝えなかった時のデメリットを考えると良いかと思います。
状況によってデメリットは様々あると思います。
しかし、自分の尊厳に関わることで言えば共通しています。
人間関係のポイントとして、
「その人との関係の中で自分がどうありたいか」
ということを書きました。
ほとんどの人は「自分がどうありたいか」という問いに対して「奴隷のようでありたい」とは思わないはずです。
少なくとも自分の尊厳は守りつつ相手の尊厳も尊重するという態度をとるはずです。
奴隷とは、言われたことを何の疑問も持たずに続ける人のことだと思います。
多くの人はそうではありませんよね。
そうであれば、自分の尊厳を大切にするはずです。
自分の尊厳のためにも嫌なことは「嫌だ」嬉しいことは「嬉しい」と主張するはずです。
自分の思考や感情を相手に伝えないことは、自分の尊厳や存在を大事にできないことだと思います。
それが最大のデメリットです。
6.今は伝えないという選択。
そうは言っても、自分の思考や感情を伝えないほうが良い時もあります。
この社会は多様性が認められているため、明らかに社会不適合な人も少なからずいます。
そしてそういう人がお金持ちであったり会社をいくつも経営していたりします。
明らかに常識がなく、倫理観に欠けた上司や隣人に対して、正面をきって思ったことを言えば、あなたがトラブルに見舞われてしまいます。
そういったときは別の方法を考えるべきです。
あと一週間我慢すれば状況が変わるのであれば、我慢することが良い場合があります。
また自分で伝えるのではなく、仕事であれば他部署の人に相談したり、隣人の問題であれば公共機関や弁護士に相談してもいいでしょう。
7.まとめ
人間関係の悩みについて、自分の思考や感情を伝えるかどうかという視点で記事を書いてみました。
人間関係は一番難しいですよね。
でも、今のノビーの考え方は、人間関係は「もしかしたら解決する必要のないこと」に分類されています。
解決しようとするから難しいわけで、逃げる・考えない・悩まないというのも方法の一つとしてあっていいと思います。
ここまで書いてきてそんな元も子もない。。
でもいろんな視点があっていいですよね。
実際、人間関係で悩んでいる人はたくさんいるから、この記事が役立てばそれはそれでよし、ということで。
ここまで読んでいただいてありがとうごさいました!
それではー。。
PS.下記に参考にした書籍と過去記事のリンクを貼っておきます。
よろしければごらんください!
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